燕岳に行って来ました

先日、北アルプスの燕岳に行って参りました。

一人で行くのは3度目。このホームページで使用している山の写真は、燕岳の山小屋、燕山荘から撮ったものです。景観が素晴らしく、好きな場所です。

 

東京の竹橋から夜行の登山バスが出ており、登山口まで連れて行って貰えるのでとても便利です。登山口の中房温泉から燕岳は迷う場所がなく、女性一人でも安心して行けるルートです。しかし!ここは北アルプス三大急登の一つ。最初から急登で、登らせてくれるルートです。登山後は疲労で乳酸が溜まりまくりの身体に...笑 でも、懲りずに行ってしまうんですね、素晴らしい景色を見る為に。

 

燕岳の山小屋、燕山荘は、常に「泊まりたい山小屋ランキング」の上位の山小屋です。何といってもトイレが綺麗!そして食事が美味しい。生ビールもありますし、美味しいケーキも食べられます。

 

今回、想定はしていましたが、2763mの頂上稜線に近づくにつれて雪の箇所があり、所々凍っており。登山靴に装着する軽アイゼン(滑り止めの爪)は所持していたのですが、上りは滑らないだろうからまぁいいか~と、装着しておらず。小屋の手前に一度、下りの場所があり、そこがツルツルで。下りがあるのを忘れていた...。狭い場所ではアイゼン装着が厳しい。疲労と、滑ったら落ちる~~という恐怖で一歩が踏み出せなくなってしまいました。しばし立ち往生していたら、一人の叔父さんがやって来て。「お先にどうぞ。」と私が譲り、叔父さんに先に行って貰いました。そうしましたら。「支えてあげるから、僕の手に足乗せていいよ。」と、叔父さんが自分の手で、私の為に足場を作って下さり。叔父さーーーーーん!(ToT) 無事、通過することが出来ました。

 

感謝の言葉を伝え、小屋についたらビールを御馳走しよう!と叔父さんの姿を目に焼き付けようとしましたら、叔父さんは「いいから、いいから。」と言ってターーーーッと行ってしまいました。当然の如く人を助け、恩など着せず、足早に立ち去る...。何とも粋なお姿に、感動いたしました。

 

最近、色々と考えてモヤモヤすることがあったのですが、山に来たら元気に、そしてニュートラルになれた気がします。皆さんも、これをしたら元気になれる、という趣味などはありますか?そういったものは幾つあっても良いですよね。私は今、筋肉痛真っ最中ですが笑、それでもまた、山に行きたいと思います。